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【1・2級】電気工事施工管理技士の難易度を徹底分析【他資格と合格率で比較する】

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更新:2021年3月27日

国家資格である電気工事施工管理技士の話です。
そのなかでも今回は試験の難易度について説明していきます。

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電気工事施工管理技士の資格試験をこれから受験する人「1級・2級電気工事施工管理技士の資格試験の難易度を知りたい。受験者のうちどのくらい合格するか知りたい。あと、ついでに他の国家資格の難易度とも比較して欲しいな~」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容


ぼくは、建設業で働くサラリーマンとして働きながら、1級電気工事施工管理技士の試験に合格することができました。

そのため、僕自身が電気工事施工管理技士の資格を持っているからこそ一歩踏み込んでコメントできます。

ここでは、電気工事施工管理技士の資格試験の難易度について知ってもらえればいいな~と思っています。

 

電気工事施工管理技士の難易度(合格率1級36%、2級43%)【考察アリ】

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電気通信工事施工管理技士の資格試験の合格率は次のとおり。

合格率は、試験元が公表している数値なので信頼できるものです。

  【2019年度】


1級と2級ともに一次試験と二次試験の合格率は40~60%ほどになっています。

そのため、一次試験の受験者のうち二次試験に合格する割合は、1級と2級ともに40%程度となるため、難易度は比較的高い資格と言えます。

電気工事施工管理技士の難易度は勘違いしやすい⁉【合格率のカラクリ】

電気工事施工管理技士の合格率は、試験元が公表している合格率より実際はもっと低いです。

なぜなら、試験を申し込みする人数は、受験者よりも多いからです。

具体的には、申し込みはしたけど、思うように勉強が進まずに試験を受けることすら諦めてしまった人が一定数いるということです。

施工管理技士試験は、申込者数を公表していないため、申込者数を公表している第三種電気主任技術者電験3種)の数値を参考にすると次のとおり。


仮に、1級電気工事施工管理技士も第三種電気主任技術者と同じくらいの受験辞退者がいると想定すると合格率は次のとおり。

  重要)▲は、受験者に対する合格率との差です


上記のとおり、実際の合格率は、公表されている合格率に比べ、10~20%ほど低い可能性があります。

特に1級電気工事施工管理技士の総合合格率を確認すると、合格率が25%なので、受験者4名のうち1名が合格できるような難易度の高い資格と言えるかもしれません。

 

電気工事施工管理技士と他施工管理技士の難易度を徹底比較【合格率まとめ】

施工管理技士資格は7つの区分があります。

 ここでは、電気工事施工管理技士と他の施工管理技士の合格率を比較していきます。

 

「電気通信工事施工管理技士」と難易度の比較【2級は同じ程度だが1級はバラツキあり】

最初は、施工管理技士の6つの区分のうち電気工事施工管理技士と最も近い内容と思われる電気通信工事施工管理技士から比較してみます。

まずは、1級の比較です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

【1級電気工事施工管理技士と1級電気通信工事施工管理技士の合格率】
  • 電気工事一次試験:47%

  • 電気工事二次試験:67%(総合合格率33%)

  • 電気通信工事一次試験:43%

  • 電気通信工事二次試験:49%(総合合格率21%)

 
1級電気工事施工管理技士は、1級電気通信工事施工管理技士と比較すると、総合合格率が12%ほど高い状況です。

そのため、合格率だけで判断すると1級電気工事施工管理技士は、1級電気通信工事施工管理技士と比べると難易度の低い資格であると言えます。

1級電気工事施工管理技士と1級電気通信工事施工管理技士の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

つぎに、2級の比較です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

【2級電気通信工事と電気工事の合格率】
  • 電気工事一次試験:59%

  • 電気工事二次試験:42%(総合合格率25%)

  • 電気通信工事一次試験:58%

  • 電気通信工事二次試験:42%(総合合格率24%)

 
1級電気工事施工管理技士は、1級電気通信工事施工管理技士と比較すると、同じくらいの難易度の資格と言えます。

なぜなら、合格率を比較すると、総合合格率が1%ほどしか違いがないからです。具体的には次のとおり。

 
2級電気工事施工管理技士と2級電気通信工事施工管理技士の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

まとめです。

電気通信工事施工管理技士電気工事施工管理技士の難易度を合格率から判断すると次のとおり。

  • 1級電気工事は、1級電気通信工事と比べると、試験の難易度が低い

  • 2級電気工事は、2級電気通信工事と比べると、試験の難易度は同じくらい

 
「全ての施工管理技士」と難易度の比較【選べるなら、まずは難易度の低い資格からの受験もアリ】

まずは、1級の一次試験の比較です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【1級電気通信工事と他の施工管理技士の合格率】
  • 電気工事:42%
  • 電気通信工事:43%

  • 管工事:46%

  • 建築:47%

  • 建設機械:33%
  • 造園:49%

  • 土木:57%

 
土木施工管理技士の合格率57%は少し高めではありますが、他の施工管理技士の合格率40%台が多くなっています。

合格率で判断すると、土木施工管理技士が最も難易度が低い資格であり、建設機械施工管理技士が最も難易度の高い資格であると言えます。

1級建設機械施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

つぎに、1級二次試験の比較です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【1級電気通信工事と他の施工管理技士の合格率】
  • 電気通信工事:49%

  • 電気工事:67%

  • 管工事:62%

  • 建築:40%

  • 建設機械:79%
  • 造園:36%

  • 土木:36%

 


大きくは、合格率40%未満の「建築と造園と土木施工管理技士」と、合格率が80%近い「建設機械施工管理技士」に分けられますが、電気工事は、合格率67%となり、比較t的に高めに位置しているため、難易度は高いと想定できます。

1級電信工事施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

つぎに、2級の一次試験の比較です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【2級電気通信工事と他の施工管理技士の合格率】
  • 電気通信工事:58%

  • 電気工事:59%

  • 管工事:61%

  • 建築:39%

  • 建設機械:53%
  • 造園:57%

  • 土木:61%


合格率40%未満の「建築」と、合格率60%程度の「電気通信工事と電気工事と管工事と造園と土木」に分けられますが、電気工事は、合格率が高い60%程度に分類されるため、相対的には難易度が低い資格と言えます。

2級電気工事施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

つぎに、2級二次試験の比較です。

過去5年間の平均の合格率を次のとおり。

  【2級電気通信工事と他の施工管理技士の合格率】
  • 電気通信工事:42%

  • 電気工事:42%

  • 管工事:43%

  • 建築:40%

  • 建設機械:86%
  • 造園:38%

  • 土木:35%


「土木」の合格率が35%なので若干低いかもしれませんが、建設機械工事施工管理技士以外の2級の一次試験は全資格ともに合格率40%ほどとなっています。

そのため、資格ごとの難易度の差はないと言えます。

2級電気工事施工管理技士と他の施工管理技士の二次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

まとめです。

電気工事施工管理技士と電気通信工事施工管理技士の難易度を合格率から判断すると次のとおり。

  • 1級電気工事の一次試験は、比較的に難易度低い

  • 1級電気工事の二次試験は、難易度は高くも低くもない

  • 2級電気工事の一次試験は、比較的に難易度が高い

  • 2級電気工事の二次試験は、難易度に差がない

 

電気工事施工管理技士と他電気系資格の難易度を徹底比較

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電気工事施工管理技士の内容に近い電気系資格と比較し難易度を検証していきます。

比較する電気系資格は次のとおり。

それぞれ説明していきますね。

 

「第三種電気主任技術者」と難易度の比較【電気通信施工管理技士の方が難易度が低い】

電気通信工事施工管理技士電気主任技術者電験3種)を比較してみます。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【1級電気工事と電気主任技術者電験3種)の合格率】
  • 電気工事一次試験:47%

  • 電気工事二次試験:67%(総合40%)

  • 電気主任技術者:8.5%(二次試験なし)

 
1級電気工事施工管理技士は、電気主任技術者と比較すると、合格率は高く、難易度は低い資格と言えます。

これは、電気主任技術者が平均合格率8.5%と低く、受験者12名のうち1名しか合格できない超難易度の高い資格だからかもしれませんが、、。

1級電気工事施工管理技士電気主任技術者の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

 

電気通信主任技術者」と難易度の比較【難易度は同じくらいかも】

電気通信工事施工管理技士電気通信主任技術者と比較してみます。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【1級電気通信工事と電気通信主任技術者の合格率】
  • 電気工事一次試験:47%

  • 電気工事二次試験:67%(総合40%)

  • 電気通信主任技術者:21%(二次試験なし)


1級電気工事施工管理技士は、電気通信主任技術者と比較すると、

  • 一次試験と二次試験それぞれを比較すると電気工事の合格率のほうが高く、難易度が低い

  • 電気工事の総合合格率と比較すると電気工事の合格率のほうが高く、難易度が低い

...となっています。

1級電気工事施工管理技士電気通信主任技術者の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

 

電気工事士」と比較【電気工事施工管理技士の方が難易度が高い】

電気工事施工管理技士電気工事士と比較してみます。

まずは、1級電気工事と第一種電気工事士です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【1級電気工事と第一種電気工事の合格率】

 


1級電気工事施工管理技士は、第一種電気工事士と比較すると、 

  • 一次試験と二次試験の合格率は同じくらいなので、難易度は同程度

  • 総合合格率の合格率も同じくらいなので、難易度は同程度

...となっています。

 

1級電気通信工事施工管理技士第一種電気工事士の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

つぎに、2級電気工事と第二種電気工事士です。

過去5年間の平均の合格率は次のとおり。

  【2級電気通信工事と第二種電気工事の合格率】

 

2級電気工事施工管理技士は、第二種電気工事士と比較すると、

  • 一次試験の合格率は同じくらいなので、難易度は同程度

  • 二次試験と総合合格率は、電気工事のほうが高いので、難易度は比較的簡単

...となっています。

2級電気工事施工管理技士第二種電気工事士の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設

 

まとめ:勉強方法で確認することは、“合格実績のある勉強方法であるか”です

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今回の記事のまとめです。

  • 電気工事施工管理技士の難易度は高い(合格率は1,2級ともに40%程度)

  • 受験辞退者を考えると、試験元が公開している合格率より低いかもしれない

  • 7つの区分の施工管理技士は、難易度に差がアリ(電気工事の難易度は普通)

  • 第三種電気主任技術者と比べると試験の難易度は低い

  • 電気通信主任技術と比べると試験の難易度は同じくらい

  • 電気工事士と比べると試験の難易度は高い

 
電気工事施工管理技士の試験概要や難易度が分かったら、具体的な勉強方法を確認するべきです。勉強方法を確認する際の注意点としては、“合格実績のある勉強方法であるか”です。

なぜなら、合格実績がないと合格するうえで本当に大切なことや合格に必要な勉強時間が正確性に欠けるからです。勉強を始める前に試験情報を色々と集めていることをオススメします。

 

■合わせて読みたい

【1級電気工事施工管理技士の一次試験の勉強法はこちら】

 

はいっ、今回は以上です。