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消防設備士甲種4類は簡単といういい加減な情報を信じて不合格になるケースが非常に多いです。消防設備士甲種4類の本当の難易度を詳しく知りたい受験者も多いはず。
私は残業が多いなかスキマ時間を上手く活用することで消防設備士甲1,4,5の3種類に一発で合格しました。
この記事では、消防設備士甲種4類の難易度や効率的な勉強方法を徹底解説します。記事を読めば、消防設備士甲種4類の本当の難易度を知ることで短期合格を目指せます。
結論をいうと仕事が忙しい社会人は勉強時間を思うように確保できません。これから勉強を始めようとしていて「仕事が忙しくて勉強できるか不安」「仕事で使うから一発合格したい」と考えてる人は以下の合格体験談を読むことをおすすめします。
消防設備士甲種4類の難易度
消防設備士甲種4類の難易度は合格率から判断できます。合格率が低い試験ほど合格者が少ないため、難易度が高いと言えるからです。試験勉強を始める前に消防設備士甲種4類の難易度を把握することが合格の近道となるでしょう。
消防設備士甲種4類の合格率は以下の通りです。
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甲種4類の合格率は36%前後
消防設備士甲種4類の合格率は36%前後です。受験者3人のうち2人は不合格となるため、試験の難易度は”やや難しい”と言えます。
最近の甲種4類の合格率の傾向は以下の通りです。
年 | 甲種4類の合格率 |
---|---|
2021 | 37.1% |
2020 | 37.2% |
2019 | 33.6% |
平均 | 36.0% |
申込者で考えた合格率は27%前後
消防設備士甲種4類の本当の合格率は36%前後ではなく27%前後となります。試験元が公表している合格率は、受験者を元に計算した合格率だからです。つまり試験に申し込んだけども受験しなかった人は合格率の計算からは省かれているということです。
区分 | 甲種4類の受験者 |
---|---|
申込者 | 27,711人 |
受験者 | 20,877人 |
合格者 | 7,753人 |
計算方法 | 合格率 |
---|---|
受験者を元に計算 | 36%前後 |
申込者を元に計算 | 27%前後 |
試験の申込者からみると4人のうち1人しか合格できません...
甲種4類と乙種4類の合格率は同じくらい
消防設備士の甲種4類と乙種4類の合格率は同じくらいです。ただし甲種4類には受験資格があったり試験範囲に製図があるため、試験の難易度は高くなります。
種類 | 合格率 |
---|---|
甲種4類 | 36%前後 |
乙種4類 | 35%前後 |
最近の甲種4類と乙種4類の合格率の傾向は以下の通りです。
年 | 甲種4類合格率 | 乙種4類合格率 |
---|---|---|
2021 | 37.1% | 35.0% |
2020 | 37.2% | 35.4% |
2019 | 33.6% | 33.0% |
平均 | 36.0% | 34.5% |
甲種4類の受験資格による難易度
消防設備士甲種4類は受験資格がないと受験できない試験です。受験資格の条件が多いほど試験を受けにくいため難易度が高いと言えます。
消防設備士の受験資格の情報は以下のとおりです。
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消防設備士の受験資格一覧
消防設備士のなかにも受験資格の"あり"と"なし"があります。
種類 | 難易度 | 受験資格 | 条件の内容 |
---|---|---|---|
甲種特類 | 難しい | あり | 消防設備士甲1or2or3+甲4+甲5 |
甲種特類以外 | 普通 | あり | 学歴や資格 等 |
乙種全般 | 易しい | なし | 誰でも受験OK |
甲種特類を受験するには甲種を少なくても3種類とらなければいけません
甲種4類は受験資格が必要
消防設備士甲種4類の受験資格は大きく分けて2種類あります。「国家資格等」と「学歴」によって受験できます。受験資格を満たすハードルが多いほど試験の難易度が高いと言えます。
受験資格となる主な国家資格等は以下のとおりです。
資格 | 消防設備士資格 |
---|---|
甲種消防設備士 | 受験する以外の甲種消防設備士免状の交付 |
乙種消防設備士 | 免状取得後2年以上の実務経験 |
電気工事士 | 電気工事士免状の交付を受けてる |
工事の補助 | 消防用設備等の工事の補助5年以上の実務経験 |
国家資格等で受験資格を満たすときは、消防設備士甲種4類の取得を目指す前にほかの資格を受験しなければいけません。
甲種4類の出題範囲による難易度
消防設備士資格は種類によって出題範囲が違います。それぞれの消防設備士では求められる知識が異なるからです。消防設備士甲種4類の出題範囲で難易度に大きく影響するのは以下のとおりです。
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製図の配線図は苦戦しやすい
消防設備士甲種4類は実技試験があります。実技試験といっても実際に何か体を動かすのではなく問題の条件に合うように製図する試験です。感知器の設置基準や配線のルールを暗記しないと製図することが出来ません。
甲種4類における製図問題の例は以下のとおりです。
試験問題 解答
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製図試験は理解が難しいため挫折してしまう人が多いです...
電気分野は苦手な方が多い
消防設備士甲種4類の試験範囲のなかには、電気分野が多く含まれます。電気分野を苦手とする人が多いため、電気分野の問題が多いほうが難易度が高いと言えます。
甲種 | 筆記 | 実技 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
消防関係法令 | 基礎的知識 | 構造・機能及び工事・整備 | 計 | 鑑別等 | 製図 | |||||
共通 | 類別 | 機械 | 電気 | 機械 | 電気 | 規格 | ||||
1類 | 8問 | 7問 | 6問 | 4問 | 10問 | 6問 | 4問 | 45問 | 5問 | 2問 |
2類 | 8問 | 7問 | 6問 | 4問 | 10問 | 6問 | 4問 | 45問 | 5問 | 2問 |
3類 | 8問 | 7問 | 6問 | 4問 | 10問 | 6問 | 4問 | 45問 | 5問 | 2問 |
4類 | 8問 | 7問 | ー | 10問 | ー | 12問 | 8問 | 45問 | 5問 | 2問 |
5類 | 8問 | 7問 | 10問 | ー | 12問 | ー | 8問 | 45問 | 5問 | 2問 |
消防設備士甲種4類の勉強の進め方
消防設備士甲種4類は受験した3人のうち2人は不合格となる試験です。あなた自身に合った勉強方法を選んで、勉強スケジュールを立てて勉強を進めないと合格できません。
勉強の進め方は以下のとおりです。
手順 | 内容 |
---|---|
① |
勉強方法を決める【最重要】 |
② |
勉強計画をたてる |
③ |
計画から遅れないように勉強する |
①勉強方法を決める【最重要】
消防設備士甲4の勉強方法は「独学」と「通信講座」の2種類。勉強方法は独学を安易に選んではいけません。社会人は仕事が忙しく勉強時間を確保できないからです。
勉強方法 | 内容 |
---|---|
独学 |
市販のテキストを活用して独りで勉強を進める |
通信講座 |
独自テキストや講義動画に加えて、プロ講師のサポートを受けながら勉強を進める |
独学を選ぶべきでない人は以下の通りです。
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勉強方法を選び間違えて勉強を挫折してしまう人が多過ぎです…
消防設備士甲種4類は受験者3名のうち2名が不合格となる試験です。簡単に合格できるという情報を信じて不合格にならないように注意しましょう。
②勉強計画をたてる
試験日までの勉強計画をたてます。1日にどれだけ勉強するか決めておかないと毎日欠かさずに勉強できないからです。特に仕事が忙しい社会人は家に帰ってから、勉強するのはハードルがかなり高くなります。
勉強計画をたてるうえでの注意点は以下のとおりです。
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テキストが手元に届いたらページ数を確認して勉強計画をたてましょう。
計画よりも前倒しで勉強するくらいが丁度よいですね。
③計画から遅れないように勉強する
計画から遅れないように勉強を進めるのが最も難しい。仕事が忙しい社会人は勉強時間を確保できないからです。
勉強が進められない理由をパターン分けすると以下のとおりです。
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思った通りに勉強が進まない場合は、勉強方法をかえると解決することが多いです。
合格者の信頼できる情報を確認すべき
消防設備士甲種4類は簡単といういい加減な情報を信じて不合格になるケースが非常に多いです。消防設備士甲種4類の難易度をきちんと把握し、あなた自身に合った勉強方法を選ぶことが合格の近道となります。
本気で合格を目指すなら合格者が発信している情報を確認して消防設備士甲種4類の合格を目指しましょう。
仕事が忙しい社会人は勉強時間を思うように確保できません。これから勉強を始めようとしていて「仕事が忙しくて勉強できるか不安」「仕事で使うから一発合格したい」と考えてる方は以下の合格体験談を読むことをおすすめします。