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合格に必要な勉強時間を把握しないと毎日どのくらい勉強すれば良いかが分かりません。あなたの環境に合わせた勉強時間を設定することが試験合格のポイントです。
そこでこの記事では、甲種4類の勉強時間をタイプ別に徹底解説します。この記事を参考にして勉強時間を設定すればスムーズに試験勉強が進められるはずです。
仕事の経験や勉強方法に何を選ぶかで合格に必要な勉強時間が決められます。勉強時間を設定する前に勉強方法を決めることが合格の秘訣です。
甲種4類の勉強方法は「消防設備士甲4の合格体験談」で詳しく解説しています。勉強方法の選び方を完全解説しているので、合格したい人はご一読ください。 |
消防設備士甲種4類の勉強時間
消防設備士甲種4類に合格するために必要な勉強時間を把握してください。勉強を始める前に勉強時間をあらかじめチェックしておくことで学習期間を把握できます。
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甲種4類の勉強時間は150時間~200時間
甲種4類の試験対策の講座を扱っている現場技術系専門SATによると一般的な勉強時間の目安は150〜200時間です。
消防設備士の合格を目指す場合は、150〜200時間ほどの学習時間の確保が必要です。
現場技術系専門SAT
勉強時間は150〜200時間を試験日までに勉強することを意識して学習期間を計画しましょう。
製図の勉強時間は80時間
消防設備士の甲種4類には筆記試験と実技試験があります。実技試験には「鑑別(かんべつ)」と「製図」の2つの科目があり、製図の問題は苦戦する方が多いです。製図で点数をとるには、80時間くらいの勉強時間を確保しましょう。
筆記試験は選択問題のため回答を1つに絞り込めるくらいの理解で十分に回答できます。一方で製図は感知器の設置条件や配線の書き方をきちんと理解していないと合格点をとれません。
試験 | 科目 | 回答形式 |
---|---|---|
筆記試験 | 消防関係法令、基礎的知識、構造・機能及び工事・整備 | 選択 |
実技試験 | 鑑別、実技 | 記述 |
消防設備士甲種4類の勉強時間のうち半分近くは製図の勉強となることを意識して勉強計画を立てましょう。
受験者のタイプ別の勉強時間
消防設備士甲種4類の勉強時間について受験者のタイプ別に紹介します。合格に必要な勉強時間は受験者の環境によって違うはずです。
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仕事の経験が少ないと合格に必要な勉強時間が長くなり効率的な勉強方法を選ぶと勉強時間が短くなります。
受験者のタイプ別の勉強時間は以下のとおりです。
仕事の経験 | |||
---|---|---|---|
少ない | 多い | ||
勉強方法 | 独学 | 200時間 | 160時間 |
通信講座 | 140時間 | 100時間 |
勉強方法に通信講座を選ぶと講義動画やプロ講師のサポートを受けながら合格を目指せます。通信講座では講義動画をスキマ時間で勉強できるため自宅での勉強時間が減るというイメージです。
経験少ない×独学は200時間
仕事の経験が少なく勉強方法に独学を選んだ方の勉強時間は200時間です。
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仕事の内容が感知器など防災設備を専門に扱っていなければ経験値は少ないと判断してください。
勉強方法に独学を選ぶと試験内容の理解がなかなか進まないためどうしても勉強時間が多くなります。
経験多い×独学は160時間
仕事の経験が多く勉強方法に独学を選んだ方の勉強時間は160時間です。
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仕事の内容が感知器など防災設備を専門に扱っていて2年ほど経験していれば勉強時間は大きく減ります。
経験少ない×通信講座は140時間
仕事の経験が少なく勉強方法に通信講座を選んだ方の勉強時間は140時間です。
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仕事内容が感知器など防災設備を専門に扱っていなければ経験値は少ないと判断してください。
勉強方法に通信講座を選ぶと講義動画でスキマ時間に勉強できるため効率的です。通信講座ではプロ講師のサポートがあり忙しい社会人でも勉強を続けやすいのがメリットとなります。
経験多い×通信講座は100時間
仕事の経験が多く勉強方法に通信講座を選んだ方の勉強時間は100時間です。
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勉強方法に通信講座を選ぶと講義動画を活用してスキマ時間に勉強できるため仕事が忙しい社会人におすすめです。
試験の申込者4人のうち1人は勉強が続けられずに受験すら辞退してしまいます。
勉強を始めるまでの5つのステップ
消防設備士の甲種4類の勉強を始めるまでのステップは以下の5つ。順番を間違えると勉強が続けられずに挫折してしまう可能性が高まります。
ステップ | 内容 |
---|---|
① | 受験資格があるか確認する |
② | あなたに合った勉強方法を決める |
③ | 試験日を選ぶ |
④ | 試験日までの勉強計画をたてる |
⑤ | 勉強を開始する |
勉強方法で何を選ぶかで合格できるかが大きく変わります。
受験資格があるか確認する
まず始めに受験資格を確認しましょう。消防設備士の甲種4類の受験資格は「国家資格等」と「学歴」の2種類あります。
資格 | 内容 |
---|---|
甲種消防設備士 | 受験する以外の甲種消防設備士免状 |
乙種消防設備士 | 免状取得後に2年以上の実務経験 |
電気工事士 | 電気工事士免状 |
学歴 | 内容 |
---|---|
学科 | 機械、電気、工業化学、土木、建築系の学校卒 |
過程 | 機械、電気、工業化学、土木、建築の科目を15単位以上習得 |
受験資格がないと受験できないので始めに確認しましょう。
あなたに合った勉強方法を決める
試験日を選ぶ前に勉強方法を決めることが最も大切です。試験日だけ先に決めてしまうと、勉強する時間を確保できずに不合格となるケースが非常に多くなります。
消防設備士の甲種4類の勉強方法は独学と通信講座の2種類です。「仕事が忙しい人」「仕事で使うから一発合格したい人」は通信講座での勉強を検討することをおすすめします。
試験日を選ぶ
消防設備士甲種4類の試験日を選ぶときに把握しておきたいのは次の4つ。試験日を選ぶ前に少なくても知っておくべきルールとなります。
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試験の申込みがまだ先の場合は、試験日までの勉強計画を立ててください。
試験日までの勉強計画をたてる
試験日まで毎日何を勉強するか計画します。具体的な勉強時間や問題数など何を勉強するか決めておかないと毎日欠かさずに勉強できないからです。
項目 | 内容 |
---|---|
時間 | 1日の勉強時間 |
量 | ページ数・問題数 |
1日のうちいつ勉強するか決めておくと計画どおりに進められる可能性がグッと高まります。
勉強計画がないと勉強を毎日続けられません。
勉強を開始する
準備が整ったら勉強を開始しましょう。毎日欠かさずに勉強しないと消防設備士甲種4類の試験には合格できません。仕事が忙しい社会人は勉強しないクセがついた状態からもう一度勉強を始めるのは難しいからです。
試験日まで勉強を続けるコツは以下の通りです。
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限られた時間のなかで勉強するのは全ての受験者が同じ条件です。毎日欠かさずに勉強できるように習慣づけましょう。
消防設備士甲種4類の勉強方法2選
消防設備士甲種4類の勉強方法は独学と通信講座の2種類です。
勉強方法 | 内容 |
---|---|
独学 | 市販のテキストを活用して独りで勉強を進める |
通信講座 | 独自テキストや講義動画に加えて、プロ講師のサポートを受けながら勉強を進める |
甲種4類の勉強方法を選ぶうえでのポイントは以下のとおりです。
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安易に独学を選んでしまい勉強が続けられずに不合格になるケースが多過ぎです。
残業が多い方は独学では厳しい
仕事が忙しい社会人が独学で勉強すると合格できない可能性が高まります。残業を夜遅くまで行うと勉強時間を確保できません。
例えば、21時頃に家に帰った後だと体が疲れていてなかなか勉強する気になれないことが多いです。最初はモチベーションが高いため勉強ができたとしても試験日まで続けられません。
仕事から帰った後に以下の行動をする方は通信講座を検討することを絶対におすすめします。
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勉強する習慣をつけることは思ったよりも難しいです。試験に落ちて後悔しないように通信講座も含めて勉強方法に何を選ぶかきちんと検討しましょう。
通信講座は短期合格を目指せる
勉強方法に通信講座を選ぶと短期合格を目指せます。
勉強方法 | 通信講座 | 独学 |
---|---|---|
テキスト | 独自テキスト | 市販テキスト |
講義動画 | 一部あり | ない |
サポート | プロ講師に質問できる | 分からない部分は自ら解決する |
通信講座のメリットは以下のとおりです。
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あなたに合った勉強方法を選ぶことが合格の秘訣です。
甲種4類のテキスト選びの注意点3選
消防設備士の甲種4類のテキストを適当に決めてはいけません。テキストの良し悪しが合否に大きく影響します。
甲種4類のテキストを選ぶうえでの注意点は以下の3つ。注意点を意識してテキストを選ぶだけで合格する可能性がグッと高まります。
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練習問題が少ないと効率悪い
練習問題が多いテキストを選びましょう。テキストに書かれた内容をただ暗記するだけでは効率が非常に悪いです。
人間の脳はあいまいな記憶を思い出すときに長期記憶として定着します。練習問題を解きながら試験内容を効率的に暗記していきましょう。
白黒印刷だと暗記が難しい
写真や図解がわかるカラー印刷のテキストを選びましょう。実際の試験は白黒で印刷された問題ですが暗記するときはカラー印刷のほうがイメージが鮮明になり記憶に残りやすいです。
実技試験の鑑別(かんべつ)問題では感知器や工具の写真から名称や用途を記述して回答しなくてはいけません。
カラー印刷のテキストで効率的に勉強を進めましょう。
鑑別は事例少ないと不合格に直結
鑑別問題の事例が多いテキストを選びましょう。鑑別の試験問題では感知器や工具の白黒の写真から名称や用途を記述して回答します。
感知器や工具といってもバリエーションが多いため事例が少ないテキストでは試験に対応できません。
消防設備士甲種4類の合格基準は筆記試験と実技試験それぞれで60%以上の得点をとらないといけません。
実技試験は鑑別5問と製図2問の計7問です。配点を考えないと鑑別で少なくても3問以上は完璧に回答しないと不合格となります。
パターン | 鑑別 | 製図 | 正答率 |
---|---|---|---|
鑑別2問に完璧回答 | 2問 | 2問 | 57%(不合格) |
鑑別3問に完璧回答 | 3問 | 2問 | 71%(合格) |
鑑別4問に完璧回答 | 4問 | 2問 | 86%(合格) |
製図や鑑別に完璧に回答することの難しさを考えると鑑別では満点を目指すくらいに暗記しておかないと合格は厳しいと言えます。
鑑別は記述で回答するのであいまいな記憶では高得点を狙えません。
効率的に勉強して短期合格を目指そう
消防設備士甲種4類の勉強時間は、あなたの環境に合わせた時間を設定することがポイントです。適切な勉強時間を設定できればスムーズに試験勉強が進められます。
環境に合わせたタイプ別の勉強時間は以下のとおりです。
仕事の経験 | |||
---|---|---|---|
少ない | 多い | ||
勉強方法 | 独学 | 200時間 | 160時間 |
通信講座 | 140時間 | 100時間 |
勉強方法で何を選ぶかで合格に必要な勉強時間が大きく違います。
仕事が忙しい人が安易に独学を選ぶと勉強が続けられない場合が多いので注意してください。
消防設備士甲種4類の受験を決めたら迷わずに合格する可能性が高くなる選択をすることが試験に合格する秘訣です。
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