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いつもお疲れ様です。イデヲです。
国家資格である技術士の話です。
そのなかでも今回は一1試験の難易度について説明していきます。
技術士1次試験を受験するか迷っている人「技術士1次試験の難易度を知りたい。受験者のうちどのくらい合格するか知りたい。それぞれの技術部門で難易度の違いがあるか知りたい。あと、受験するべきオススメの技術部門があれば教えて欲しいな~」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
本ブログの著者
そのため、試験の合格に特化したコメントを一歩踏み込んで出来ます。ここでは、技術士1次試験の難易度について知ってもらえればいいな~と思っています。
技術士1次試験の難易度【合格率は約45%】
技術士1次試験の令和2年度の合格率は、約45%です。
なぜなら、合格率や受験者といった試験情報は、試験元が公表しているからです。具体的な合格率の計算式は次のとおり。
過去5年間の合格率の推移【難易度にバラツキあり】
1年間だけの結果だけではなく、過去の難易度の傾向を知りたい方向けです。
過去5年間の合格率をグラフ化することで技術士1次試験の難易度を表現したのが次のとおり。
上記グラフを読み取ると次のとおり。
上記のとおり、合格率にバラツキがあるため、受験する年度によって試験の難易度に差があるかもしれません。
ただし、次の試験の難易度は、「高くなるか?」「低くなるか?」は誰にも分からないのが難しいところですね。
技術部門別に技術士1次試験の難易度を紹介しつつ考察
技術士1次試験の技術部門別の難易度は次のとおり。合格率は、令和2年度の結果です。
合格率の高い部門と低い部門で最大31%の違いがあり、難易度の差が大きいことが分かると思います。
技術部門によっては、受験者の人数が少ないため、同じ技術士1次試験ではありますが、合格率や難易度をコントロールできないのかもしれません。
難易度の高い技術部門【「応用理学部門」が最も難易度が高い】
技術士一次試験のすべての部門のなかで最も難易度が高い部門は次のとおり。
合格率は、過去5年間の平均値なので試験の難易度の傾向が分かります。
「応用理学部門」の試験は、すべての技術部門の平均と比較すると、合格率が9.1%も低いです。
そのため、同じ技術士の1次試験ではありますが、20部門ある試験のうち「応用理学部門」は難易度が高いと言えます。過去5年間の合格率の推移は次のとおり。
年度により、多少の合格率の違いはありますが、例年、比較的に難易度が高いことが分かります。
難易度の低い技術部門【「原子力・放射線部門」が最も難易度が低い】
つぎは、技術士1次試験のすべての部門の平均より難易度が低い部門は次のとおり。
合格率は、過去5年間の平均値なので試験の難易度の傾向が分かります。
「原子力・放射線部門」の試験は、すべての技術部門の平均と比較すると、合格率が22.4%も高いです。
そのため、同じ技術士の1次試験ではありますが、20部門ある試験のうち「原子力・放射線部門」は難易度が低いと言えます。
過去5年間の合格率の推移は次のとおり。
こちらも年度により、多少の合格率の違いはありますが、例年、比較的に難易度が低いことが分かります。
技術士1次試験のなかでも難易度にバラツキあり【難易度順にランキング】
技術士1次試験は、技術部門数が多いため、技術部門別の難易度を知りたい方向けです。
技術部門別の難易度を難しい順にランキングした表は次のとおり。あなたが受験を考えている技術部門の難易度が簡単に確認できるかと。
合格率が高い(難易度が低い)順番に並べると次のとおり。
受験者数が多い技術部門ほどに合格率が低い傾向があります。
技術士1次試験は公表されている合格率より実際はもっと低い【難易度が高くなる⁉】
技術士1次試験の合格率は、公表されている数値よりも実際はもっと低いです。
なぜなら、公表されている合格率は、申込者ベースではなく、受験者ベースとしているからです。
合格率の算出方法を式で表すと次のとおり。
受験者と申込者の違いはそれほど無いと思われたかもしれませんが、あなたが想像している以上に大きな違いがあります。具体的な、受験者と申込者の違いは次のとおり。
技術士1次試験に申込んだ4名のうち1名は、試験を受験すらしていない状況です。
なぜなら、試験勉強が思うように進まずに、試験を受験する前に合格を諦めてしまったことが原因と予想できます。
たまたま受験者が減ったのではと思われたかもしれませんが、上記の数値は、過去5年間の平均値なので例年、同じ傾向になります。
そのため、技術士1次試験の合格には、勉強を続けられるような工夫が最も大切と言えるかもしれません。
受験者をベースとした合格率と申込者をベースとした合格率の違い
受験者をベースと合格率と申込者をベースとした合格率は次のとおり。
受験者をベースとした合格率では、46.0%なので、2名のうち1名近くは合格できる資格と思われるかもしれません。
しかしながら、申込者をベースとした合格率では、34.3%なので、受験者ベースと比較すると、合格率が11.7%も低い状況です。
そのため、実際的には、3名のうち1名しか合格できない資格といえます。
合格率の数値としては、どちらの数値も正しいですが、受験するか迷っている方にとっては、試験の難易度のイメージが変わってくると思われます。
申込者をベースにした合格率(難易度)について過去5年間の推移
受験者ベースの合格率と、申込者をベースの合格について過去5年間を比較した結果は次のとおり。
結局、技術士1次試験はどの技術部門を受験すれば良いの⁉
技術士1次試験の受験する技術部門は、つぎの内容を考えて選択するべきです。
なぜなら、技術士1次試験の得点を確保しやすく、試験に合格しやすいからです。
例えば、大学時代は電気系の学科を専門としていた場合は、電気電子部門を選択すれば良いです。
難易度が低い技術部門を選んだほうが良いのでは?と思われたかもしれませんが、試験勉強は諦めずに勉強を続けること最も大切です。
そのため、勉強を続けやすい、①学生時代の専門内容に近い、②会社の業務内容と近い ことが優先して考えて、受験する技術部門を選ぶべきです。
2次試験に何か影響するの⁉
技術士2次試験を見据えて、技術士1次試験の受験を考えている方も多いと思いますが、技術士1次試験で選んだ技術部門が、何か2次試験に影響することはないです。
具体的には、技術士1次試験で「建設部門」を選んだからといって、2次試験でも「建設部門」から選ぶ必要はないです。
また、学生時代と仕事の専門が違う場合は、得点を確保しやすいという視点で技術部門を選ぶべきです。
そのため、2次試験を見据えることも大切かもしれませんが、まずは1次試験に合格することだけを考えて、受験する技術部門を選ぶべきです。
まとめ|どの技術部門で受験するかで悩むより大切なこと【効率的な勉強のススメ】
技術士1次試験は、全部で20ある技術部門のうち何で受験するかより、どのように勉強を続けるかなどといった試験対策することのほうが大切です。
なぜなら、試験勉強は勉強を試験日まで続けることが想像以上に難しく、試験の申込者4人のうち1人は受験することすら諦めてしまうからです。
特に、①会社の仕事が忙しい、②残業が多い 場合は、その傾向が強くなり、何かしら対策しないと試験日まで勉強を続けられないのが普通と思われます。
そのため、仕事が忙しいなかでも勉強を続けることができた合格実績のある勉強法を参考にすることが合格への近道になるかと。
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はいっ、今回は以上です。