国家資格である電気通信工事施工管理技士の話です。
そのなかでも今回は試験の難易度について説明していきます。
電気通信工事施工管理技士の資格試験をこれから受験する人「1級・2級電気通信工事施工管理技士の資格試験の難易度を知りたい。受験者のうちどのくらい合格するか知りたい。あと、ついでに他の国家資格の難易度とも比較して欲しいな~」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
ぼくは、建設業で働くサラリーマンとして働きながら、1級電気通信工事施工管理技士の試験に合格することができました。
そのため、僕自身が電気通信工事施工管理技士の資格を持っているからこそ一歩踏み込んでコメントできます。
ここでは、電気通信工事施工管理技士の資格試験の難易度について知ってもらえればいいな~と思っています。
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電気通信工事施工管理技士の難易度(合格率1級21%、2級29%)【考察アリ】
電気通信工事施工管理技士の資格試験の合格率は次のとおり。
合格率は、試験元が公表している数値なので信頼できるものです。
1級と2級ともに一次試験と二次試験の合格率は40~60%ほどになっています。
そのため、一次試験の受験者のうち二次試験に合格する割合は、1級と2級ともに20%台となるため、難易度の高い資格と言えます。
電気通信工事施工管理技士の難易度は勘違いしやすい⁉【合格率のカラクリ】
電気通信施工管理技士の合格率は、試験元が公表している合格率より実際はもっと低いです。
なぜなら、試験を申し込みする人数は、受験者よりも多いからです。
具体的には、申し込みはしたけど、思うように勉強が進まずに試験を受けることすら諦めてしまった人が一定数いるということです。
施工管理技士試験は、申込者数を公表していないため、申込者数を公表している第三種電気主任技術者(電験3種)の数値を参考にすると次のとおり。
仮に、1級電気通信工事施工管理技士も第三種電気主任技術者と同じくらいの受験辞退者がいると想定すると合格率は次のとおり。
上記のとおり、実際の合格率は、公表されている合格率に比べ、10~20%ほど低い可能性があります。
特に1級電気通信工事施工管理技士の総合合格率を確認すると、合格率が15%なので、受験者7名のうち1名が合格できるような難易度の高い資格と言えるかもしれません。
電気通信工事施工管理技士と他施工管理技士の難易度を徹底比較【合格率まとめ】
施工管理技士資格は6つの区分があります。
ここでは、電気通信工事施工管理技士と他の施工管理技士の合格率を比較していきます。
「電気工事施工管理技士」と難易度の比較【2級は同じ程度だが1級はバラツキあり】
最初は、施工管理技士の6つの区分のうち電気通信工事施工管理技士と最も近い内容と思われる電気工事施工管理技士から比較してみます。
まずは、1級の比較です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
1級電気通信工事施工管理技士は、1級電気工事施工管理技士と比較すると、総合合格率が12%ほど低い状況です。
そのため、合格率だけで判断すると1級電気通信工事施工管理技士は、1級電気工事施工管理技士と比べると難易度の高い資格であると言えます。
1級電気通信工事施工管理技士と1級電気工事施工管理技士の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
つぎに、2級の比較です。
過去5年間の平均の合格率を次のとおり。
1級電気通信工事施工管理技士は、1級電気工事施工管理技士と比較すると、同じくらいの難易度の資格と言えます。
なぜなら、合格率を比較すると、総合合格率が1%ほどしか違いがないからです。具体的には次のとおり。
2級電気通信工事施工管理技士と2級電気工事施工管理技士の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
まとめです。
電気通信工事施工管理技士と電気工事施工管理技士の難易度を合格率から判断すると次のとおり。
「全ての施工管理技士」と難易度の比較【選べるなら、まずは難易度の低い資格からの受験もアリ】
まずは、1級の一次試験の比較です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
土木施工管理技士の合格率57%は少し高めではありますが、他の施工管理技士の合格率40%台が多くなっています。
合格率で判断すると、土木施工管理技士が最も難易度が低い資格であり、建設機械施工管理技士の試験が最も難易度の高い資格であると言えます。
1級電気通信工事施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
つぎに、1級二次試験の比較です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
大きくは、合格率40%未満の「建築と造園と土木施工管理技士」と、合格率が80%近い「建設機械施工管理技士」に分けられますが、電気通信工事は、合格率50%となり、丁度中間くらいに位置しているため、難易度は普通と想定できます。
ただし、電気通信は、2019年度から新設された資格で実績が少ないので、これから合格率が高めとなるのか低めとなるかは分からない状態です。
1級電気通信工事施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
つぎに、2級の一次試験の比較です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
合格率40%未満の「建築」と、合格率60%程度の「電気通信工事と電気工事と管工事と造園と土木」に分けられますが、電気通信工事は、合格率が高い60%程度に分類されるため、相対的には難易度が低い資格と言えます。
2級電気通信工事施工管理技士と他の施工管理技士の一次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
つぎに、2級二次試験の比較です。
過去5年間の平均の合格率を次のとおり。
「土木」の合格率が35%なので若干低いかもしれませんが、2級の一次試験は全資格ともに合格率40%ほどとなっています。
そのため、資格ごとの難易度の差はないと言えます。
2級電気通信工事施工管理技士と他の施工管理技士の二次試験の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
まとめです。
電気通信工事施工管理技士と電気工事施工管理技士の難易度を合格率から判断すると次のとおり。
電気通信工事施工管理技士と他電気系資格の難易度を徹底比較
電気通信工事施工管理技士の内容に近い電気系資格と比較し難易度を検証していきます。
比較する電気系資格は次のとおり。
それぞれ説明していきますね。
「第三種電気主任技術者」と難易度の比較【電気通信施工管理技士の方が難易度が低い】
電気通信工事施工管理技士と電気主任技術者(電験3種)を比較してみます。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
1級電気通信工事施工管理技士は、電気主任技術者と比較すると、合格率は高く、難易度は低い資格と言えます。
これは、電気主任技術者が平均合格率8.5%と低く、受験者12名のうち1名しか合格できない超難易度の高い資格だからかもしれませんが、、。
1級電気通信工事施工管理技士と電気主任技術者の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
「電気通信主任技術者」と難易度の比較【難易度は同じくらいかも】
電気通信工事施工管理技士を電気通信主任技術者と比較してみます。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
1級電気通信工事施工管理技士は、電気通信主任技術者と比較すると、
...となっています。
1級電気通信工事施工管理技士と電気通信主任技術者の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
「電気工事士」と比較【電気通信施工管理技士の方が難易度が高い】
まずは、1級電気通信工事と第一種電気工事士です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
1級電気通信工事施工管理技士は、第一種電気工事士と比較すると、
...となっています。
1級電気通信工事施工管理技士と第一種電気工事士の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
つぎに、2級電気通信工事と第二種電気工事士です。
過去5年間の平均の合格率は次のとおり。
2級電気通信工事施工管理技士は、第二種電気工事士と比較すると、
...となっています。
2級電気通信工事施工管理技士と第二種電気工事士の合格率をグラフ化すると次のとおり。
※電気通信工事施工管理技士は、2019年度より新設
まとめ:勉強方法で確認することは、“合格実績のある勉強方法であるか”です
今回の記事のまとめです。
電気通信の試験概要や難易度が分かったら、具体的な勉強方法を確認するべきです。勉強方法を確認する際の注意点としては、“合格実績のある勉強方法であるか”です。
なぜなら、合格実績がないと合格するうえで本当に大切なことや合格に必要な勉強時間が正確性に欠けるからです。勉強を始める前に試験情報を色々と集めていることをオススメします。
≫1級電気通信工事施工管理技士の勉強法3選【実績ある勉強時間や効率的な勉強法紹介】
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はいっ、今回は以上です。