国家資格である消防設備士の話です。
そのなかでも今回は消防設備士甲種3類の試験難易度について説明していきます。
消防設備士試験の甲種3類を受験するか迷っている人「甲種3類の試験の難易度を知りたい。試験の合格率を知りたい。甲種3類と乙種3類ではどちらを受験するべきか知りたい。あと、ついでに甲種3類はどんな人が受験するか教えて欲しいな~。」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
ぼくは、消防設備士の試験への合格に加え、技術系の資格を10個ほど持っています。さらに会社の資格担当として今まで延べ500人の受験者を見てきました。僕は、建設業のサラリーマンとして超忙しく働きながら、試験に合格したため、試験の合格にフォーカスした勉強法など一歩踏み込んでコメントできます。
甲種3類の難易度は比較的に易しい【合格率31%だが、本当はもっと難しい】
甲種3類試験の合格率は、31%くらいです。なぜなら、過去10年間の合格率の平均が31%くらいだからです。
なるべく合格率が高くなりそうな年に受験したいと考えられる方もいると思いますが、直近3年間の合格率は同じくらいの数値です。
過去10年間で最も高い合格率と最も低い合格率は次のとおり。
そのため、合格率の高い低いなどのタイミングは気にせずに、甲種3類の公的資格が本当に必要であるかしっかり考えるほうが大切です。
他の消防設備士試験の合格率と比較【徹底分析】
試験元が公表している過去の試験データによると、年度により違いますが、甲種1類に比べると甲種3類~5類の合格率が高いです。つまり、消防設備士試験は、甲種1類の試験が難しく、それ以外の甲種試験は同じくらいの難しさと言えます。
試験元が公表している過去データの平均値は次のとおり。
公表されている合格率より、実際はもっと低いかも⁉【試験の受験を諦める人が多い】
さきほど試験元が公表している消防設備士の合格率を説明しましたが、本当の合格率は、もっと低いです。
なぜなら、公表されている合格率は、受験者を基に算出したものであり、申込者を基にすると、実際の合格率はもっと下がるからです。
これは、試験の申し込みはしたけど、勉強が思うように進まずに受験すら諦めてしまう人が多いということです。
甲種3類の過去の申込者と受験者は次のとおりです。
申込者を基に算出した合格率は、受験者を基に算出した合格率を比較すると、6%くらい低いです。
試験に申し込みした4人のうち3人は不合格となる資格ですので、勉強しないで合格するような資格ではないことが分かります。
甲種3類と乙種3類はどっちがおすすめ?【答え→人による】
甲種3類と乙種3類は、必要に応じて、受験する資格を選べばよいです。
甲種と乙種の違いは、工事ができるかどうかです。具体的には次のとおり。
甲種と乙種とでは、試験範囲も違うので、しっかりと考えた上でどちらを受験するか決めるべきです。
甲種と乙種の合格率を比較【甲種と乙種の合格率は、ほぼ同じ】
試験の難易度は、甲種3類は乙種3類に比べると試験の難易度は同じくらいです。
なぜなら、甲種3類と乙種3類の試験の合格率が同じくらいだからです。
年度によってバラツキはありますが、平均すると同じくらいの合格率です。
そのため、資格の必要性をよく考えて受験するか決めるべきです。
受験者の比率
受験者の人数は、甲種3類は乙種3類と比べると、少し乙種の受験者のほうが少ないです。受験者の人数から判断すると、甲種で行うことができる工事の必要性は、丁度半数に分かれそうです。
甲種3類の受験目的を明確にするべき【モチベーションの維持にも繋がる】
甲種3類を受験されるかたは、大きく分けて2つの場合に分かれます。
一つ目は、設置業者であり工事で使用するため、二つ目は、甲種特類を目指すためです。それぞれ説明していきますね。
設置業者であり工事で使うため【資格の取得が死活問題かも⁉】
甲種3類は、泡消火の設置業者の方が多いと思います。
なぜなら、甲種3類の資格があると、泡消火設備の実際の試験会場でも作業着で受験されている方が多かったからです。
つまり、実際の工事で使用するために試験を受験している方が多いということです。
甲種特類を目指したい
甲種特類の資格を取得するために、甲種3類を受験する方もいます。
なぜなら、甲種特類の受験を得るには、甲種1類~3類のうち1つ以上の資格が必要だからです。
消防設備士の受験資格のイメージは次のとおりです。
まとめ:甲種3類は独学でも合格できます【勉強の計画を早め考えよ】
今回のまとめは次のとおりです。
泡消火を設置する方や、甲種特類を目指すのであれば、甲種3類は迷わずに受験するべき資格です。資格試験の合格には、継続的な勉強が必要となります。
特に、建設業は普段の業務が忙しく、勉強を続けることが難しいため、参考書を確認のうえで勉強を始める前にちゃんと勉強計画を考えること超重要です。
そのためにも、まず、“勉強法を確認”や“参考書を購入”し、試験日までの勉強スケジュールを計画するべきです。
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はいっ、今回は以上です。