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技術士1次試験の受験資格から免除制度を解説【JABEE認定者は1次試験不要】

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国家資格である技術士の話です。
そのなかでも今回は1次試験の受験資格から科目免除まで総まとめで説明していきます。

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技術士1次試験を受験するか迷っている人・これから勉強を始める人向け技術士になる方法を知りたい。技術士補とは何か知りたい。技術士の受験資格や実務経験を知りたい。技術士1次試験の科目免除規定を知りたい。できれば技術士1次試験を受験せずに2次試験を受験したいな~。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • 技術士とは?【技術のスペシャリスト】

  • 技術士補とは?技術士との違いはあるの⁉

  • 技術士1次試験は誰でも受験OK→実務経験は不要【免除制度も紹介します】

  • 技術士1次試験が必要なら、合格に向けて具体的な行動をするべき

 

本ブログの著者

  • 建設業でサラリーマンとして働きながら、技術士1次試験に合格することができた
  • 技術士1次試験のほか、技術系の資格を10個ほど持っている

  • 会社の資格担当として今まで受験者を500人以上見てきた

 

そのため、試験の合格に特化したコメントを一歩踏み込んで出来ます。ここでは、技術士1次試験の受験資格や試験科目の免除規定について知ってもらえればいいな~と思っています。

 

技術士とは?【技術のスペシャリスト】

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前提ですが、一般的には技術士とは、技術士2次試験に合格した方のことを言います。

技術士は、技術士法に基づく国家資格です。資格を持っていると、技術士の名称を使用し登録した技術部門の技術業務を行えます。

また技術士は、技術者にとって最も権威のある最高ランクの国家資格であり、高度な知識、応用能力および高い技術者倫理を備えていることを国家によって認められた存在となります。

つまり、技術士は日本で最も権威のある技術のスペシャリストということです。

 

違いはあるの?全21種類ある技術部門を全て紹介!

技術士の技術部門は全部で21種類に分かれています。

なぜなら、世の中には多くの技術分野があり、数ある技術分野に対応できる資格とするには技術部門という形で技術分野を分ける必要があったからです。

具体的には、技術部門は次のとおり。

  1. 機械部門(材料力学/機械力学・制御/熱工学/流体工学)
  2. 船舶・海洋部門(材料・構造力学/浮体の力学/計測・制御/機械及びシステム)
  3. 航空・宇宙部門(機体システム/航行援助施設/宇宙環境利用)
  4. 電気電子部門(発送配変電/電気応用/電子応用/情報通信/電気設備)
  5. 化学部門(セラミックス及び無機化学製品/有機化学製品/燃料及び潤滑油/高分子製品/化学装置及び設備)
  6. 繊維部門(繊維製品の製造及び評価)
  7. 金属部門(鉄鋼生産システム/非鉄生産システム/金属材料/表面技術/属加工)
  8. 資源工学部門(資源の開発及び生産/資源循環及び環境)
  9. 建設部門(土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/都市及び地方計画/河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び空港/電力土木/道路/鉄道/トンネル/施工計画、施工設備及び積算/建設環境)
  10. 上下水道部門(上水道及び工業用水道/下水道/水道環境)
  11. 衛生工学部門(大気管理/水質管理/環境衛生工学(廃棄物管理を含む。)/建築衛生工学(空気調和施設及び建築環境施設を含む。))
  12. 農業部門(畜産/農芸化学/農業土木/農業及び蚕糸/農村地域計画/農村環境/植物保護)
  13. 森林部門(林業/森林土木/林産/森林環境
  14. 水産部門(漁業及び増養殖/水産加工/水産土木/水産水域環境)
  15. 経営工学部門(経営管理/数理・情報)
  16. 情報工学部門(コンピュータ科学/コンピュータ工学/ソフトウェア工学/情報システム・データ工学/情報ネットワーク)
  17. 応用理学部門(物理及び化学/地球物理及び地球化学/地質)
  18. 生物工学部門(細胞遺伝子工学/生物化学工学/生物環境工学
  19. 環境部門(大気、水、土壌等の環境の保全/地球環境の保全/廃棄物等の物質循環の管理/環境の状況の測定分析及び監視/自然生態系及び風景の保全/自然環境の再生・修復及び自然とのふれあい推進)
  20. 原子力放射線部門(原子力放射線/エネルギー)
  21. 総合技術監理部門(技術士1次試験にはない)

技術部門を分ける必要あるの?と思われたかもしれませんが、建設のスペシャリストの技術士に電気に関する専門的な内容を問われても厳しい部分があると思います。

例えば、同じ医者でも内科、外科、循環器科産婦人科など専門性が分かれていると思いますが、技術士も同じように専門性が分かれているということです。

 

総合技術監理部門は、最高位の技術士です。

同じ技術士ではありますが、技術士総合技術監理部門は、他の技術に比べてレベルが高い資格と言えます。

なぜなら、多様化している技術を総合的に把握し判断できることを目的とした技術部門だからです。

そのため、他の20部門ある技術部門に比べて受験資格のハードルが高く設定されています。

 

技術士補とは?技術士との違いはあるの⁉

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技術士補は、将来の技術士を育成するため技術士と同じく技術士法に基づく国家資格です。技術士補は、技術士の指導の下で、技術士補の名称を使用して、技術士を補佐できます。

そのため、条文にも書かれているように技術士の補佐はOKですが、技術士補の名称をつかった技術業務は行ってはいけません。

 

技術士補はいらないかも⁉【活用している受験者は珍しい】

結論から言うと、技術士補はいらないと言えます。

なぜなら、技術士2次試験の受験資格として技術士補を活用している割合が限りなくゼロに近いからです。

まず、技術士2次試験の受験資格は次のとおり。

  • 技術士の指導の基で技術士補として4年を超える実務
  • 監督者の指導の基で4年を超える実務
  • 7年を超える実務(技術士や監督者による指導はいらない)

ご覧のとおり、技術士2次試験の受験に技術士補は必須ではないんですね。

技術士2次試験の受験資格をイラストで表現すると次のとおり。

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引用:公益社団法人 日本技術士

 

 技術士2次試験を受験するときの実務経験は、実際に技術士や監督者による指導がいらない③で受験する受験者が圧倒的に多いようです。

 

技術士1次試験は誰でも受験OK→実務経験は不要【免除制度も紹介します】

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技術士1次試験は、誰でも受験できます。これは受験資格として実務経験を設定していないからです。

ただし、技術士2次試験は、さきほど説明したように実務経験が必要なので注意が必要です。

 

技術士1次試験の科目免除規定【該当者は少ない】

技術士1次試験の科目免除規定は、大きく3つです。しかしながら、該当者は少ないと思われるので、該当していたらラッキーと思うくらいが丁度よいと思います。

  • 平成14年度以前に、第1次試験の合格を経ずに第2次試験に合格している場合は、基礎科目が免除(合格している技術部門と同一の技術部門で1次試験を受験する場合は、基礎科目に加え専門科目も免除)
  • 情報処理技術者試験の高度試験及び情報処理安全確保支援士合格者は、専門科目(情報工学部門)が免除
  • 中小企業診断士第2次試験合格者等は、専門科目(経営工学部門)が免除

 

まとめ|技術士1次試験が必要なら、合格に向けて具体的な行動をするべき

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今回の記事のまとめは次のとおり。

 

 

今回は、技術士1次試験の科目免除規定や、そもそも技術士1次試験が不要となるJABEE認定について説明しました。

残念ながら該当者は少なかったと思われますが、少なくても技術士1次試験の受験が必要であることは再認識できたと思います。

技術士1次試験の合格には、いくつかステップを順番に進めていく必要があります。特に合格率を少しでも上げたい方や、勉強を効率的に進めたい方には最重要ポイントとなります。

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はいっ、今回は以上です。