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電験3種の電力は計算問題を攻略しないと落ちる【決して簡単ではない】

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いつもお疲れ様です。イデヲです。
国家資格である電験3種の話です。

そのなかでも今回は、「電力」ついて説明していきます。

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電験3種の試験を受けようと思っている人電験3種の電力について知りたい。電力の試験内容やポイントを知りたい。あと、ついでに電力の合格点や合格率を教えて欲しいな~。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • 電験3種電力の試験情報

  • 電験3種の電力は決して簡単ではない

  • 知らないと損する電力を試験データ2選

ぼくは、建設業でサラリーマンとして働きながら、電験3種の試験に合格することができました。

試験は一発合格と言いたいところですが、3回目の試験でやっと合格することができました。

試験をたくさん受験しているからこそ一歩踏み込んでコメントできます。ここでは、電験3種の電力について知ってもらえたらと思っています。

 

電験3種電力の試験情報

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電験3種電力のポイントは、「送配電」です。

つまり、電力とは、発電所から私たち需要家までの電気の流れを学習する科目と言えます。

 

電力の試験範囲は明確

電力の試験範囲は次のとおりです。

・(分野①)発電:水力発電、汽力発電、その他の発電、発電機の並行運転・速度調定率

・(分野②)送配電:送電、地中送電、配電

・(分野③)変電:遮断器・断路器、変圧器、調相設備

・(分野④)電気材料:磁性材料、絶縁材料、導電材料

 

電力は、電気の流れを勉強する科目なので、他の科目と比べるとイメージしやすい科目と言えます。

それぞれの分野をざっくり説明すると次のとおりです。

  • 発電:電気をつくる

  • 送配電:電気をはこぶ

  • 変電:電気を使いやすい電圧へ変更する

  • 電気材料:上記に関連する材料

 

 

電力試験内容

電力の試験内容について、問題数と配点は次のとおりです。

  • 電力:14問(各5点)+3問(各10点)=問題数17問

 

電力の問題数は、理論や機械と同じです。

他の科目と同じですが、問題数が少なめであるため、1問あたりの配点が高くなっています。

試験は、100点満点であり、そのうち60点以上を満足すれば電力科目に合格できます。

 

電験3種の電力は決して簡単ではない

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電力は、比較的に簡単と言われていましたが、例年は合格率など下がってきており、決して簡単な科目ではないのは確かです。

電力の合格率については後ほど説明したいと思います。

 

計算問題が最重要

電力の問題は例年、計算問題と文章問題が半分ずつくらい出題されます。その電力で出題される計算問題は、確実に得点するべきです。

なぜなら、文章問題は、計算問題と比べると暗記量も多く得点源となりにくいからです。

つまり、効率よく得点を上げるには計算問題が重要ということです。

近年は、計算問題の割合が少なくなってきているようですので、今まで以上に計算問題で確実に得点に結びつけることが大切になってきます。

 

出題傾向とコツ

電力の出題傾向として押さえておくべきことは、「送配電」「発電所」「変電」で全体の90%ほど出題されることです。

試験年度により若干の違いはありますが、ざっくりした出題される割合は下記の通りです。

  • 送配電:40~50%

  • 発電所:30~40%

  • 変電:10~20%

  • 電気材料:5%ほど

 

 

最も出題される分野が「送配電」であり、電力の50%近くが出題されるのが分かるかと思います。

その電力の「送配電」を理解するには、別科目の理論の「直流回路交流回路」「三層交流回路」をきちんと理解しておいた方がスムーズに勉強が進むと思います。

そのため、そのことも踏まえると、まずは理論をしっかりと勉強し理解することが電力の合格にも大切と言えます。

 

電力試験での落とし穴を把握すべき

電力は、他の科目に比べると全く新しい問題が出題される確率が高い科目です。

そのため、本試験でも全く分からないような問題が出題されるかもしれませんが、焦ることはないです。

なぜなら、全く新しい問題という事実は、受験者全員が同じだからです。

少しでも電力の得点を上げるために何か勉強する方法はないの?と思われる方もかるかもしれませんが、新しい問題は予想することが難しく、どうしても勉強する範囲が広くなってしまうので、電力の試験で得点を伸ばし合格するという観点から言うと、勉強効率がとても悪いです。

つまり、電力は出題傾向の高い分野から勉強をきちんと行っていきましょうということです。

 

知らないと損する電力を試験データ2選

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電力の試験データは、知らないと損するので勉強する前に知っておくべきです。

なぜなら、過去問で勉強していくうえで、過去の試験年度の合格点を知っておくと、内容の難しさから電力の勉強を諦めてしまう可能性が減るからです。

これは、電力の過去問を問いてみて、仮に全く内容が分からなかったとしても、合格点が60点なのか45点まで下がっているのとでは、勉強を進めていくうえでのモチベーションが全然違うと思います。

これから多くの勉強時間を費やすことを考えると、試験元が公表している試験データくらいはおさえてもおいても損はないです。

 

電力の合格点

電力の合格点は、約55.7点です。これは、試験元が公表している過去10年間の合格点の平均です。

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過去10年間で最も高い合格点と最も低い合格点は次のとおりです。

  • 最も高い合格点:60点

  • 最も低い合格点:52.75点

 

電力の合格点は、高いときと低いときで7点ほどであり、他の科目と比べると変動が少ない科目と言えます。

そのため、常に合格基準点となる60点を意識しながら勉強を進め行くことが重要となっていきます。

 

電力の合格率

電力の合格率は、約12.9%です。これは、試験元が公表している試験データの5年間の平均です。

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過去5年間で最も高い合格率と最も低い合格率は次のとおりです。

  • 最も高い合格率:17.8%

  • 最も低い合格率:8.7%

 

 

合格率は、高いときと低いときで9%ほどの差があります。

これは、合格点と同様に他の科目と比べると合格率の変動が少ない科目となります。

以前は、電験3種の科目のなかで電力は比較的に簡単と言われていましたが、合格率が以前に比べると下がっていることと、合格率の変動が少ないことから、受験年度による当たり外れがなく簡単には合格できない科目と言えます。

 

まとめ:要点を絞って確実に勉強を進めよう

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電力の勉強は、出題分野の傾向はあるので、比較的に勉強は進めやすい科目と思います。

電力で最も出題される分野が送配電であることを意識しながら、勉強を始めていきましょう。

電験3種の全般の難易度や勉強法については、僕の別のブログで紹介しているので参考にしてください。

 

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電験3種の試験の難易度を知りたい方はこちら】

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はいっ、今回は以上です。