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消防設備士の科目免除は不利になる?免除後の免除項目を徹底解説!

 

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  • 条件は満足しているけど科目免除するか迷っている…

  • 免除申請すると不利になる内容を教えて?

  • 免除後の試験時間や合格基準は変更になるの?

消防設備士試験は条件を満たすと受験するときの科目を一部免除できます。しかし安易に科目の免除を申請してしまい不合格になってしまったケースが非常に多いです。

この記事では消防設備士試験を科目免除した後の免除項目や試験時間などの変更点を徹底解説します。記事を読むことで科目を免除しない方がいい人が分かります。

消防設備士試験は勉強方法の選び方で合否が決まると言っても過言ではありません。短期合格を目指した勉強方法は「消防設備士に短期合格できる勉強方法」で詳しく解説しています。合格者が書いたリアルな解説のため、消防設備士試験に合格したい方はご一読ください。

 

結局のところ試験の科目は免除するべきか

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結論としては、多くの場合は、「科目免除するべき」です。

なぜなら、免除科目があると試験範囲が減り、集中的に勉強することができるからです。

免除しないで、得意分野で得点を稼いだほうが合格しやすいという意見もあるかもしれないけど、本当に得点できる自信がない限りは科目の免除はするべきと思います。

つまり、免除される科目が得点源となるか分からないので、なるべく試験範囲を狭くして、集中的に勉強したほうが得点は確実に伸ばせるということです。

 

免除すべきか判断できない場合

免除科目を得点源とする自身が多少はある方向け。

免除申請をするための資格を、1年以内に取っているかたは免除しなくても良いと思います。

なぜなら、勉強した記憶がまだ残っていて、消防設備士試験を受けたとしても確実に得点源にすることができるからです。

例えば、2020年度に電気工事士の資格を取っているかたは、2021年度に消防設備士を受ける場合に限り、科目の免除をしないで受けても良いということですね。

僕自身の経験から言うと、資格の勉強は、あくまでも資格を取るための勉強であり、試験が終わったときから、どんどん記憶から無くなってしまうことが多いです。

なので、試験範囲をなるべく減らして、その減らした試験範囲を繰り返し勉強することが合格への近道となることが多いです。

 

試験の免除できる科目

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消防設備士の試験で、免除できる科目は、あなたの持っている資格によると決められています。

なぜなら、資格ごとで求められる知識はバラバラであり、その知識が消防設備士試験で求められる知識と一致した部分のみ、消防設備士試験の科目免除として認められているからです。

つまり、消防設備士で求められる知識がある人は、その部分に限り科目免除OKということです。

では、あなたが既に持っている資格ごとに説明していきますが、免除できる科目の前に、消防設備士にはどのような試験科目があるか確認しておきます。

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引用:消防試験研究センターHP

 

消防設備士の他種類を持っている場合

消防設備士試験はいくつか種類がありますが、既に他種類を持っている場合は、免除申請できます。

免除の決まりのなかでも最も複雑なので、具体例も交えて説明していきます。免除できる内容は大きく分けて2種類です。

  • 免除内容その①:消防関係法令の共通部分・基礎的知識

  • 免除内容その②:消防関係法令の共通部分

 

さきほどの試験科目の表でいうと次のとおり。

【甲種】

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【乙種】

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これまでは、消防設備士の資格の種類により、免除できる内容が2種類あると理解してください。

消防設備士を既に持っている方の科目免除の一覧は次のとおり。

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引用:消防試験研究センターHP

消防設備士の資格のなかで求められる知識が似ているほどに、免除できる科目が多いということですね。

なお、乙種の資格を持っていても甲種を受ける際の科目免除はなしです。

 

消防設備士の他種類を持っている場合の免除について具体例を交えて説明します

甲種4類の資格を持っていて、次に甲種3類の資格を受ける場合の免除内容を説明していきます。

仮に、あなたが持っている資格が違っていても、表の見方は同じなので、読み替えてもらえれば確認OKです。

【既に取得している消防設備士の資格種別】甲種4類

【受験する消防設備士試験の種類】甲種1類

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今回は、上の表を見ると「〇」に該当するので、消防関係法令の共通部分のみが免除できます。

筆記試験の問題が全45問のうち一部が免除され、試験問題が37問となります。

 

電気工事士を持っている方

電気工事士の資格を持っている場合の免除内容は、1級でも2級でも内容は同じです。

しかし、これから受ける資格により、少し免除内容が変わります。

消防設備士のなかでも電気系と言われている資格については、免除内容が少し多くなるからです。

受ける資格別の具体的内容は次のとおり。

  • 甲種4類・乙種4,7類以外:筆記の基礎的知識、構造・昨日及び工事・整備のうち電気に関する部分が免除

  • 甲種4類・乙種4類:上記「甲種4類・乙種4類以外」の内容に加え、実技の識別等試験の問1が免除

  • 乙種7類:上記「甲種4類・乙種4類以外」の内容に加え、実技は全てが免除

 

試験科目を整理すると次のとおり。

【甲種】

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【乙種】

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電気主任技術者(電験三種など)を持っている場合

電気主任技術者の資格を持っている場合の免除内容は、電気工事士の免除の決まりと似ていますが、実技の免除なしです。

試験科目を整理すると次のとおり。

【甲種】

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【乙種】

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技術士を持っている場合

技術士を持っている場合の免除内容は、筆記の基礎的知識、構造・機能及び工事・整備です。

試験科目を整理すると次のとおり。

【甲種】

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【乙種】

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しかし、免除できるかは、技術士の部門によると決められています。あなたが持っている技術士の部門別に整理すると次のとおり。

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引用:消防試験研究センターHP

消防設備士を受験される方で、技術士を持っている方は少ないと思いますが、条件が合うと免除できる内容も多くメリットが大きいです。

 

免除申請したら変わること

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これまで免除内容について説明してきましたが、ここでは免除申請すると変わることについて説明します。

変更される内容は次のとおり。

  • 変更①:試験時間

  • 変更②:合格基準

それぞれ詳しく説明していきますね。

 

試験科目の免除申請したときの試験時間

免除申請すると試験時間が短くなります。試験の問題数が減るので、問題数に応じて試験時間が不要となるからです。

例えば、消防設備士の資格を持ちいて、科目の免除を最大限に行うと、試験時間が3時間15分から2時間30分に短縮されます。

免除される科目数に応じて、試験時間が短くなるので、事前に良く確認しておきましょう!

 

試験科目の免除申請したときの合格基準

消防設備士試験の科目免除したときの合格基準は変更なしです。

次の2つを満足すると合格できます。 

  • 各科目の成績は40%以上

  • 試験科目全体の成績が60%以上

つまり、全体の成績としては、免除された科目は、60%は正解したと想定し採点されます。

 

試験科目の免除はメリット大!勉強方法を決めましょう

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消防設備士の科目免除に関する情報をまとめると以下の通りです。

  • 試験科目の免除は基本的にはした方が良い

  • 得点源にできるなら免除しないで受験してもOK

  • 免除しない目安は免除に必要な資格を1年以内に取得

  • 免除申請すると試験時間が減るので注意

試験科目の免除できるのは条件を満たしたメリットです。まだ悩まれていたら迷わずに免除の申請をしましょう。

消防設備士試験の合否は科目免除よりも勉強方法に何を選ぶかで決まることが多いです。

消防設備士試験は勉強方法の選び方で合否が決まると言っても過言ではありません。短期合格を目指した勉強方法は「消防設備士に短期合格できる勉強方法」で詳しく解説しています。合格者が書いたリアルな解説のため、消防設備士試験に合格したい方はご一読ください。

 

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