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知らないと失敗する、消防設備士甲種1類の難易度【合格率は20%以下】

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国家資格である消防設備士の話です。

そのなかでも今回は消防設備士甲種1類の試験の難易度について説明していきます。

消防設備士の全般的なことや消防設備士の他類の試験について知りたいかたは、僕の別のブログで紹介しているので良かったら参考にしてください。

 

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消防設備士甲種1類の試験を受験するか迷っている人「甲種1類の難易度を知りたい。甲種1類と乙種1類どちらを受験するか迷っている。消防設備士試験でどの種類を受験したほうがよいか教えてほしいな。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • 甲種1類の難易度は意外と高い
  • 甲種1類と乙種1類はどっちがおすすめ?
  • 甲種1類,2類,3類は最初に何を受験すべきか

 

 

ぼくは、建設業で働くサラリーマンとして働きながら、消防設備士甲種1類に合格することができました。他にも甲種4類と甲種5類の資格に合格してます。

甲種1類だけでなく他類も持っているからこそバランス良くコメントできます。ここでは、甲種1類試験の難易度ついて知ってもらえればいいな~と思っています。

 

甲種1類の難易度は意外と高い

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消防設備士甲種1類は、仮に初心者であっても、しっかりと勉強すれば合格できる資格です。逆にいうと、勉強しないと合格できないと資格といえます。

特に甲種1類は、消防設備士のなかでも難易度の高い資格と設定されています。試験の合格率は、他の消防設備士の試験と比べると合格率が低くなっています。

資格の種類によっては、合格率が10%くらい甲種1種のほうが低いです。

全ての甲種の合格率をグラフ化すると次のとおり。

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資格試験は、まず相手を知ることが大切ですね。

 

実は、合格率が20%を下回る

先ほど、合格率は20%台と伝えましたが、実際の合格率はより低くなります。

なぜなら、試験元で公表されている合格率は、分母となる数値が、申込者ではなく、受験者となっているからです。

実際の試験では、申し込みはしたけど、受験はしないというかたが結構いるということですね。これは、

勉強が思うように進まずに受験する前に試験を諦めてしまった人が多いからだと思います。

受験者情報をグラフ化すると次のとおり。(申込者と受験者と合格者を比較です)

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※令和1年度(R1)の人数が少ないのは、途中経過なので気にせずに確認してください

 

人数でいうと5000人くらいは、申し込みはしたけど受験はしないようです。割り合いだと、4人のうち1人は受験せずです。

多すぎでは?と思われたかたもいると思うけど、これが事実です。グラフ化した元データは全て試験元が公表されている数値なので、間違いではないですね。

では、申込者をもとに合格率を算出するとどうなるかというと、次のとおり。

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受験者をもとにした合格率と比べると、申込者をもとにした合格率は、5%くらい下がっているのが分かると思います。

申込者をもとにした合格率は、公表されている全ての試験データを確認したところ、18.4%くらいでした。

それほど難しい資格ではないという情報も見かけますが、事実として5人のうち4人は不合格となる資格です。

これだけでも勉強しないで合格できるような甘い資格ではないことが分かると思います。

 

甲種1類と乙種1類はどっちを受験すべきなの?

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甲種1類と乙種1類は、資格の必要性を考えて選べましょう。

なぜなら、甲種1類の試験ほうが難易度が高く設定されていますが、乙種1類の資格でも十分かもしれないからです。

甲種と乙種の違いは、簡単にいうと「工事ができるかの違い」です。具体的には次のとおり。

  • 甲種:工事、整備、点検
  • 乙種:整備、点検

 なので、工事をしないようなビルメンの方は、乙種で十分と思います。

逆に、工事をするような業者の方は、甲種が必須です。

さらに、甲種の方が、転職に有利なので、将来性を考えた場合についても、甲種を受験したほうが良いです。

 

受験資格を確認すべき

消防設備士の受験には、受験資格が必要となる場合があるので、しっかり確認しておきましょう。

せっかく甲種を受験しようと決意したとしても、受験資格がなくて受験できないかもしれないからです。

大きく分けると、乙種は誰でも受験OKですが、甲種は受験資格がないと受験できないこととなっています。具体的な甲種の受験資格は次のとおり。

【学校】
・大学卒業(学科や課程による規定あり※1)
・短大卒業(学科や課程による規定あり※1)
・高専卒業(学科や課程による規定あり※1)
・高校卒業(学科や課程による規定あり※1)
※1:機械、電気、工業化学、土木、建築学科や課程であればOK
【資格】
・技術士二次試験
・電気工事士
・電気主任技術者(通称:電験)
・乙種消防設備士(取得後、整備実務2年が必要)
【その他】
・工事整備対象設備などの工事の補助者(工事補助5年が必要)

※詳細は、試験の受験案内を確認してください

 

甲種1類,2類,3類は最初に何を受験すべきか

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消火設備にあたる甲種1類,2類,3類で何を受験すべきか迷っている場合は、まずは簡単な資格を挑戦すべきです。

理由は2つあります。

1つ目は、当たり前の話ですが、簡単な資格のほうが合格しやすいからです。

2つ目は、消防設備士の資格をいくつか取得したいと考えている場合は、別の消防設備士の資格を持っていると科目の免除があるからです。

 

甲種1類,2類,3類のなかで何か簡単であるか

甲種2類を最初が最も簡単です。

理由としては、合格率が最も高く試験に合格しやすいからです。甲種1類,2類,3類の合格率を比較したグラフは次のとおり。

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甲種2類の資格の合格率が35%ほどであり、合格率から判断すると甲種2類が最も簡単な資格であると言えます。

 

消防設備士なら何でもいいけど、資格が欲しい!

消防設備士なら何でも良いというかたは、甲種4類がおすすめです。

このあたりは別のブログで紹介しているので、確認してみてください。

 

まとめ:資格の勉強で大切なこと

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今回のまとめは次のとおり。

  • 甲種1類の合格率は、実は20%以下
  • 工事で使わない人は、乙種で十分
  • 将来性を考えると、甲種がおすすめ
  • 甲種1,2,3類のなかでは、2類が最も易しい

 

資格に合格するうえで最も大切なことは、勉強を継続させることです。さきほど、申込者数と受験者数の違いを説明しましたが、4人のうち1人は勉強が続けられずに合格を諦めてしまうのが事実です。

「絶対に合格するぞっ!」という決意も大切ですが、甲種1類の資格の勉強のやり方や実績にある参考書を選んで、着実に勉強を進めていくことのほうが大切かと思います。

 

 

はいっ、今回は以上です。