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消防設備士甲4|製図の配線や系統図の書き方【実技試験の配点や合否直結のポイント】

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  • 製図試験の配線や系統図の書き方は?

  • 製図試験で減点になるポイントは?

  • 製図試験の勉強の進め方を教えて!

消防設備士甲4の合格率は36%前後です。消防設備士甲4の製図では問題の意図を正確に読み取り配線や系統図を書けるかで試験に合格するか決まります。しかし、どのようなポイントを押さえて書けばいいのか分からない人も多いはず。

私は残業が80時間を超える中、スキマ時間を上手く活用することで消防設備士甲4に一発合格しました。

消防設備士免状

合格請負人の実績

  • 消防設備士甲4に合格済み

  • 10個の国家資格に合格している

  • 会社の資格担当として1000人以上の受験者を見てきた

  • 国家試験の問題を作成した経験がある

合格にだけ特化した内容が書けます。

この記事では、消防設備士甲4を受ける人向けに製図の配線や系統図の書き方から合否に直結するポイントを解説します。記事を参考にすれば、採点担当者が合格と判断できるような製図の書き方が分かります。

結論を言うと仕事が忙しい社会人は勉強時間を思うように確保できません。これから勉強を始めようとしていて「仕事が忙しくて勉強できるか不安」「仕事で使うから一発合格したい」と考えてる方は以下の合格体験談を読むことをおすすめします。

≫消防設備士甲4の合格体験談をチェックする

 

消防設備士甲4の実技試験は製図と鑑別

消防設備士甲4の実技試験では、感知器の配線や系統図を製図します。

消防設備士甲4の試験問題
種類 内容
筆記 選択式
実技 製図・識別

鑑別は「かんべつ」と呼びます。

消防設備士甲4の実技試験のポイントは以下の通りです。

  • 消防設備士甲4に合格済み

  • 問題は製図2問・鑑別5問

  • 製図は配線と系統図を書く

  • 鑑別は外観写真を見て名称・特徴を書く

 

問題は製図2問・鑑別5問

実技試験の問題は、全部で7問す。問題のうち60%以上の正答で合格できます。

実技試験の問題
試験 問題数
製図 2問
鑑別 5問

 

製図は配線と系統図を書く

製図問題の2問は、「配線」と「系統図」です。どちらの問題も条件を正確に読み取り、図面を完成させます。配線や系統図は条件を間違うと減点になり不合格となるので注意しましょう。

製図の勉強は講義動画だと理解しやすいです。製図問題では作図するため実際の問題を解いている様子が分かると効率的に勉強できます。配線や系統図のポイントを押さえて効率的に勉強を進めましょう。

 

鑑別は外観写真を見て名称・特徴を書く

鑑別問題の5問は、感知器や工具などの外観写真を見て回答します。鑑別問題では筆記試験の時よりも内容を理解しなければいけません。筆記試験の選択式と違い、鑑別問題では感知器や工具などの性能や特徴を文章で表現する必要があるからです。

鑑別問題の勉強はカラー印刷のテキストが良いです。カラー印刷のほうが実物をイメージしやすく内容を効率的に暗記できます。特に普段は工事管理が中心で感知器や工具を実際に触る機会が少ない方にはカラー印刷がおすすめです。市販のテキストや参考書では白黒印刷が多いので中身を確認してから選びましょう。

 

製図の警戒区域の確認方法

警戒区域とは、火災の発生した区域と区別して見分けることができる最小単位の区域を言います。

警戒区域の確認方法は以下の通りです。

順番 内容
問題の面積を算出する
問題の条件を確認する
1辺の長さを確認する

確認方法の手順を覚えて、それぞれのルールを暗記すれば問題が解けます。

 

①問題の面積を算出する

1つの警戒区域の面積は600㎡以下です。面積が600㎡を超える場合は警戒区域が2つ以上となります。

最初の警戒区域を間違うと後に続く作図を手順通り進めても正解になりません。製図問題には必ず寸法が書かれているので焦らずに計算しましょう。

 

②問題の条件を確認する

問題の条件に、「主要な出入口から室内を見通せる」があるか確認してください。通常であれば、1つの警戒区域は600㎡以下ですが、主要な出入口から室内を見渡せる場合は、1つの警戒区域は、1,000㎡以下となるからです。

警戒区域の最大面積
条件 面積
通常 600㎡以下
主要な出入口から室内を見通せる 1,000㎡以下

感知器を設置しなくてもよい浴室や便所などの床面積も計算に含めますので忘れずに計算しましょう。

 

③1辺の長さを確認する

警戒区域の1辺の長さは50m以下です。仮に面積が600㎡以下であっても、1辺の長さが50mを超える場合は、警戒区域が2つ以上となります。

ただし、光電式分離型感知器を設置する場合は、100m以下となるので注意してください。

警戒区域の1辺の最大長さ
条件 長さ
光電式分離型感知器を設置 100m以下
通常(上記以外の感知器) 50m以下

 

製図の配線の書き方

平面図に必要な感知器を設置し配線を書きます。

配線の書き方は以下の通りです。

順番 内容
警戒区域を確認する
感知器を配置する
配線でつなぐ

筆記試験で暗記した内容を理解していればスムーズに勉強が進みます。確認方法の手順を覚えて、それぞれのルールを暗記しましょう。

 

①警戒区域を確認する

警戒区域ごとに配線でつなぐため、最初に警戒区域を確認します。

警戒区域の確認するうえでのポイントは以下の通りです。

  • 1つの警戒区域の面積は600㎡以下

  • 警戒区域の1辺の長さは50m以下

≫警戒区域の確認方法をチェックする

 

②感知器を配置する

平面図のそれぞれの部屋に条件に合う感知器を配置します。

暗記するルールは以下の通りです。

  • 感知器の設置が省略できる条件

  • 設置場所における感知器の種別

  • 各感知器の取付高さにおける感知面積

感知器のルールは複雑であるため、テキストは表やイラストが多いほうが効率的に暗記できます。

≫表やイラストが多いテキストをチェックする(通信講座SAT)

製図のなかで配線は最も難しいため、多くの問題を練習することで得点がグッと上がります。

≫問題が多いテキストをチェックする

 

③配線でつなぐ

感知器を配線でつなぐ前に受信機の種類を確認します。受信機がP型1級の場合は、感知器回路の末端に終端抵抗器が必要となるからです。

感知器回路の末端は、発信器と感知器になる場合があります。発信器と感知器の場合でも末端部分に「Ω」を書けばOKです。

終端抵抗器の設置条件
発信器 終端抵抗器
P型1級 いる
P型2級 いらない

 

製図の系統図の書き方

平面図に配線した情報を系統図で表現します。

系統図の書き方は以下の通りです。

順番 内容
感知器を系統図にプロットする
感知器を配線でつなぐ

本試験での系統図の出題は、P型1級の場合がほとんどです。確認方法の手順を覚えて、それぞれのルールを暗記しましょう。

 

①感知器をプロットし個数を書く

機器収容箱から近い感知器から順に並べます。

系統図のルールは以下の通りです。

  • 感知器の個数は、同じ種類の感知器をひとまとめにして横に小さく表示する
  • 警戒区域が違う感知器はひとまとめにしない

  • 系統図に終端抵抗器は書かなくて良い

系統図は配線のルールと比べると複雑ではないため、解答例を参考にしながら理解してください。

 

②感知器を配線でつなぐ

平面図に配線した情報のとおりに系統図の感知器を線でつなぎます。

線でつなぐ際の注意点は以下の通りです。

  • 機器収容箱とつながっている感知器を間違えない

  • 平面図に書かれている感知器は全て書く

  • 配線の本数は書かない

ただし、配線本数の表示(斜線)は機器収容箱と接続する部分には必要となるので注意しましょう。

 

実技試験のポイント4選

実技試験の勉強を始める前に試験問題のポイントを把握してください。ポイントを知っておくと勉強が続けやすくなり理解度も変わってきます。

実技試験のポイントは以下の4つです。

  • 実技試験の製図は合格を諦める人が多い

  • 実技試験の配点【識別・製図】

  • 実技試験の採点は減点式

  • 識別問題は「広く浅く」が大切

 

実技試験の製図は合格を諦める人が多い

実技試験の製図は合格を諦める人が多い傾向が続いています。製図問題は選択問題に比べると難易度が高く勉強が続けにくいからです。

消防設備士甲4の受験者の情報は試験元が公表しているホームページから確認できます。受験者の情報を確認すると試験に申し込んだ4人のうち1人は合格を諦めてしまうことが分かります。

消防設備士甲4の合格を諦める人の割合
年度 合格を諦める人の割合
2021 24.7%
2020 24.7%
2019 24.8%

≫参照元:消防設備士の指定試験機関HP

合格を諦める人の割合は、製図問題がない消防設備士乙4の試験と比べても非常に多くなっています。製図問題は選択問題に比べると勉強しにくいため、実際に解答している様子を動画で見るとイメージがつき理解しやすいです。

 

実技試験の配点【識別・製図】

結論から言うと、消防設備士甲4の実技試験の配点は試験元から公表されていません。

しかし、実技試験の配点が分からない状態で勉強を進めていくのは危険です。試験の配点をある程度は把握しておかないと、勉強する時間配分を間違えて不合格になるケースが多いからです。

試験元から公表されていませんが、甲4以外にも甲1,5を受験し合格した経験から想定しました。

実技試験の配点
問題 問題数 配点 合計
製図 2問 25点 50点
鑑別 5問 10点 50点

合格基準は実技試験で60%以上のため、製図と鑑別ともにバランス良く勉強を進めましょう。

 

実技試験の採点は減点式

実技試験の採点方式は減点式と想定できます。減点式だと採点者の違いによる得点のバラツキを少なくできるからです。

解答内容の完成度を高めることは非常に大切ですが、減点にならないことを意識しながら問題を解くことも忘れずにしましょう。

解答内容も大切ですが、内容以外にも減点対象はあります。

  • 間違った漢字を書く

  • 解答欄からはみ出して解答を書く

  • 解答欄の余白部分が多い

最近は漢字を書く機会が減っているため試験当日に漢字を思い出せないことが多くなっています。実際に解答欄に書くことを意識しながら勉強を進めましょう。

 

識別問題は「広く浅く」が大切

鑑別問題は、外観写真を確認して感知器の種類名称や工事で使う工具名称を正確に解答する問題となっています。

試験範囲が非常に広いため、鑑別問題は「広く浅く」が大切です。試験当日に初めてみるような工具が出題されることも珍しくありません。

特に感知器や工具などを普段の業務で使っていない場合は、全く内容が分からずに解答欄が白紙のままになるので試験対策をきちんと行いましょう。

普段の業務で感知器や工具を使っている場合は、独学でも合格できる可能性もありますが、製図に特化したテキストでも勉強したほうが良いです。

独学で勉強を進める方が購入した方が良いテキストや参考書は以下の通りです。

  • 全域をカバーしたテキスト(参考書)

  • 製図に特化したテキスト(参考書)

王道となりますが、以下のテキストを選んでおけば間違いないです。

ただし、普段の業務で感知器や工具を使っていない場合は、勉強を始める前に勉強方法をきちんと考えることが非常に重要です。

実務で感知器や工具を使わない人は、実技試験の内容を独学で勉強するのは厳しいかもしれません...

 

消防設備士甲4の勉強方法

消防設備士甲4の勉強方法は、大きく分けると「独学」「通信講座」の2種類です。通信講座は場所を選ばず勉強できる教育全般のことを言います。消防設備士甲4の試験は簡単という情報を信じて不合格になる人が非常に多いです。あなた自身の状況をよく考えて勉強を始める前に勉強方法をきちんと考えましょう。

消防設備士甲4の勉強方法の選び方は以下の通りです。

  • 勉強時間を確保できるなら独学

  • 効率的に勉強するなら通信講座

 

勉強時間を確保できるなら独学

消防設備士甲4の勉強方法は、勉強時間をきちんと確保できるなら独学で大丈夫だと思います。仕事の残業がなく家に帰ってから勉強を進められるなら合格に必要な知識を十分に理解できるからです。

独学で選ぶべき人は以下の通りです。

  • 仕事の残業が20時間以下の人

  • 仕事以外の時間を勉強に充てられる人

  • ご自身の力で勉強を進められる人

≫合格に必要な勉強時間をチェックする

≫市販されている王道のテキストをチェックする

効率的に勉強するなら通信講座

消防設備士甲4の合格に最も大切なことは実技問題の攻略に尽きます。実技問題は記述式で解答するため筆記問題の選択式よりも内容を理解しなければならないからです。特に仕事の実務で感知器や工具を実際に使わない人にはイメージがつきにくく合格のハードルが非常に高い試験となっています。

消防設備士甲4の一般的な通信講座の教材は以下の通りです。

  • 独自テキスト(市販されていない)

  • 講義動画(テキストの内容を解説)

  • 質問できる

特に講義動画は自宅以外でも勉強を進めることができるために勉強時間を確保しやすいです。

通信講座を選ぶときのチェック内容
テキストはフルカラー印刷であるか
テキストは問題数が多いか
講義動画が充実しているか
質問にはプロ講師が回答しているか
合格実績(合格率)は高いのか

≫合格が厳選した通信講座ランキングをチェックする

 

合格者の情報を参考にすべき

消防設備士甲4の合格には信頼できる情報を集められるかが大切となります。「消防設備士甲4は簡単」という情報を信じて不合格になるケースが非常に多いからです。ネット上で情報を集める際は発信者が消防設備士甲4の資格を持っているかを確認しましょう。

情報の信頼性
資格 信頼性
資格あり 信頼性が高い
資格なし 信頼性が低い

消防設備士甲4は受験者3人のうち2人が不合格になる試験です。本気で合格を目指すのであれば合格者が発信している情報を参考にして勉強を進めましょう。

≫合格体験談|実際に合格した勉強方法や勉強時間を解説

 

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