国家資格である消防設備士の話です。
そのなかでも今回は消防設備士の甲種3類の勉強法について説明していきます。
消防設備士甲種3類の試験勉強をこれから始める人「合格するための勉強法を知りたい。いつから勉強を始めればよいか知りたい。1日どのくらい勉強すればよいか知りたい。あと、おすすめの参考書があれば教えて欲しいな~。」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
ぼくは、消防設備士の試験への合格に加え、技術系の資格を10個ほど持っています。さらに会社の資格担当として今まで延べ500人の受験者を見てきました。僕は、建設業のサラリーマンとして超忙しく働きながら、試験に合格したため、試験の合格にフォーカスした勉強法など一歩踏み込んでコメントできます。
失敗しない甲種3類の勉強法【勉強期間も紹介】
結論から言うと、消防設備士甲種3類は、参考書を“3回繰り返し勉強すれば合格”できます。
なぜなら、過去の出題問題を分析された参考書で勉強すれば、十分に合格レベルに達するからです。
僕自身も、仕事の関わりがほとんどない状態で受験したにも関わらず、無事に消防設備士に合格できたので、未経験者であっても、ちゃんと勉強すれば十分に合格できるので安心してよいかと。
つまり、消防設備士甲種3類の勉強法は、参考書を3回繰り返し勉強するに尽きるということです。
参考書だけでは合格できない!【ネットを活用し補完すればOK】
さきほど参考書を繰り返し勉強すると伝えましたが、それだけでは合格に十分でない場合があります。
参考書の内容は、よくまとめられていますが、参考書全体のページ数の関係上、問題数が不足していたり、ガス消火に関する写真が少なく、モノのイメージがつきにくいことが出てくるかもしれません。
そのため、具体的なモノのイメージがつかめないときは、ネットをフル活用することで合格に近づきます。
勉強の手順を少し詳しく説明すると次のとおり。
最後の手順④を行わないと、試験内容の理解が足りず、合格レベルに達することなく試験日を迎えることになります。
いつから勉強すれば合格できるの?
結論から言うと、“試験日の2ヵ月前”から勉強すれば良いです。
普段から仕事で関わりの深いかたは、勉強の期間がもう少し短くても良いかも。
だけど、知識があまりない方は、泡消火のイメージやその使用方法などを理解し、問題に正解するレベルになるには、どうしても時間がかかってしまいます。
ガス消火の設置業者の方は、既に理解している内容が多いため、1ヵ月くらいの勉強で十分かもしれません。
勉強するペースが分からない方向け【1日の勉強時間を紹介】
試験の勉強に慣れていない方は、1日にどのくらい勉強すれば良いかイメージがつかない人も多いと思います。
ここでは、勉強するペースの参考とするため、勉強時間と勉強量の視点から説明したいと思います。
試験の合格に必要な1日の勉強時間は次のとおり。
試験に合格できる全ての勉強時間は、80時間くらいなので、その時間を満足しなければならないからです。
具体的に計算してみると次のとおりです。【1日の勉強時間の根拠】
1日に参考書を何ページ勉強すればよいの?【勉強期間から逆算すればOK】
甲種3類の試験における、1日に参考書を勉強する量の目安は次のとおり。
根拠としては、参考書は、1冊250ページくらいなので、その参考書を3回繰り返すつもりで考えていけば良いからです。
具体的に計算してみると次のとおりです。【1日の勉強量の根拠】
甲種3類のオススメの参考書【一択です】
消防設備士試験の甲種3類のオススメの参考書は、次のとおり。
甲種3類の参考書は、出版されている会社が少ないですが、オーム社の参考書をオススメする理由は次のとおり。
それぞれ説明していきますね。
出版年が新しい【法令改正に対応している】
出版年は、なるべく新しい参考書を選ぶべきです。
なぜなら、消防法は、こまめに法改正が行われているため、出版年が古い参考書だと法改正される前の情報が書かれていて間違った内容を暗記することになるからです。
特に、法改正された内容は、出題されやすいので、注意しなければなりません。
問題の解説が詳しい【合格レベルに十分に達する】
参考書に書かれている解説は、勉強を進めていくうえで最も大切な部分です。
なぜなら、全ての選択肢の解説を理解することで、合格に必要な知識レベルが上がっていくからです。
具体的には次のとおり。
誤っている内容は、3番です。
選択肢3番のうち、誤っている部分は、二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備は、局所放出方式であろうと、音響警報装置を設けることが定められています。そのため、選択肢に書かれた「音響警報装置を設けないこととし」が誤っている部分となります。
勉強するうえで注意することは、今回のように誤っている選択肢4番の内容だけではなく、他の選択肢1,2,3番の内容もちゃんと理解することです。
特に、誤りでない選択肢についても、試験問題では、どのように出題されるかを考え、イメージしながら内容を理解することで合格に近づきます。
模擬試験あり【自分の実力が判断できる】
自分の実力が判断できる模擬試験は上手に活用すると効果が大きいです。
なぜなら、勉強を進めていくうち出てくる受験者共通の悩みは、「このまま勉強すれば合格できるか分からない」が出てくるからです。
そのため、模擬試験では、模擬試験を行った時点の実力を判断できるため、理解が不足していれば、勉強時間を増やすなど試験日まで対策できます。
模擬試験を行うタイミングはいつが良いの? と思われた人もいるかもしれませが、ぼく自身は、試験2週間前の模擬試験がベストと思います。
なぜなら、模擬試験を行った結果、仮に理解が不足していることが分かったとしても、2週間あれば、最後の追込み勉強で合格レベルまで内容を理解することができるからです。
参考書を買わないという選択肢はない
参考書を必ず買うべきです。
なぜなら、参考書は、過去に出題された問題などを徹底的に分析し、合格することを目的として1冊にまとめているからです。
参考書を買わずに合格した人は聞いたことはないので、最低1冊は参考書を買いましょう!
まとめ:合格には、“継続した勉強”が最も大切
試験の合格には、勉強を継続させることが最も大切です。継続的に勉強しないと、内容が記憶できず、勉強の効率が悪いからです。勉強が継続できなくなる理由としては、内容が分からず、やる気を失ってしまうことが多いです。それを防ぐためにも、ネットのフル活用が有効です。
特に、建設業は普段の業務が忙しいので、試験勉強を後回しにしがちですが、計画的な勉強を心掛けるべきです。勉強の計画をたてるためにも早めに参考書を購入して、毎日の勉強スケジュールを計画した方が合格の近道になります。
はいっ、今回は以上です。